雌子牛のキロ単価が4,000円?10月子牛市は但馬牛の過去最高相場となった。

こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん。
田中畜産の田中一馬です。

昨日は但馬家畜市場10月子牛市場の日でした。

我が家からは去勢が1頭。

ではでは市況です

まずは先月の9月市の市況。
(僕は行っていなかったのでブログ書いてませんでした。。。)

雌 118頭 最高1,242,000円 最低194,400円 平均849,283円 前年同期比19,732円安 先月比36,125円高

去 135頭 最高1,119,960円 最低792,720円 平均948,088円 前年同期比679円高 先月比88,066円高

去勢と雌を合わせた総平均も、90万円を越えるという高値相場。
前年の9月市のブログでも異常な高値相場と書きましたが1年経った9月もまったく下がる気配が見えません。。。

そして今回の10月市の市況。

雌 128頭 最高1,631,880円 最低626,400円 平均910,187円 前年同期比60,904円高 先月比19,298円安

去 159頭 最高1,195,560円 最低595,080円 平均976,578円 前年同期比28,490円高 先月比29,827円高

ハンパない。。。
異常だった昨年の価格を越えてきました。

去勢と雌を合わせた総平均は946,968円。
これは兵庫県の家畜市場(但馬家畜市場・淡路家畜市場)では過去最高の価格です。
雌のキロ単価4,000円超えてるって。。。
全国的に和牛子牛価格が少し下がりつつある中で、疑うことなくダントツのトップ。

70万円台が安く感じるって、完全に感覚がずれてます。。。

昔から黒毛和種の中でも但馬牛は価格の上下する時期が他県の市場とずれる傾向があります。
このまま価格差が広がると、県外に素牛を買いに走る農家さんも出てくるかもしれない。
そうなると但馬牛の子牛価格も少し落ち着いてくるとは思う。
それでもこの相場は大きく揺らぐことはない気がする。

2年前からの高値相場にもかかわらず、牛の数はどんどん減り、10月という時期にも関わらず上場300頭を切るということになった。
大手肥育農家は繁殖を始め次々に一貫経営へと進む。
そして、資本のある一貫経営の農家のみがどんどん規模を拡大していく。
もちろんそうなるように準備してきた結果だ。

結果的に牛の数は増えても市場への上場は増えず、子牛価格の急激な下落は見込めない。
この1年で生き残る肥育農家と、子牛価格の高騰に耐え切れない肥育農家に分かれるだろう。
最初に肥育農家、次には繁殖農家の選抜が始まる。
儲ける農家と取り残される農家の2極化が進んでいく気がしている。

ほんの数年前まで40万円台なんて当たり前だった。
顔を上げるのもしんどい相場の中で、この見たこともない高値相場。
もうだれも想像しなかった時代に入っている。
その中で常に想像し、準備し続けた人が残るのだと思う。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。