牛の角輪は牛の履歴書

放牧場に落ちてた「てるとよ」の角。

年を経た牛の角って年季が入ってカッコいい。
角に入っている溝は子牛を生んだ証。
年輪のように産むたびに角には輪が入ります。

白いツノが多い中、この飴色のツノが良いんだって昔から言われてきました。

角って遺伝的な要因が大きい。
「てるとよ」の母である「てるさち」。
体格や体型は全く違うのに、顔と角はそっくりだった。

僕は牛の角が好きです。
怖いし危ないから今は全て除角をするけど、角のある牛って見てて画になる。

牛の角は鞘のようになっていて、根元から1/4くらいが空洞です。
その先端の黒い部分は釣りの仕掛けに使う人もいるみたいで、昔釣具屋に販売した事もありました。

意外にも用途のない角。

ふと思い立って使い道をTwitterで聞いてみたら。
①笛②ドアノブ③帽子をかけるフック④タバコのパイプ⑤ハンコ⑥漢方薬⑦三線をひく道具⑧バッファローマン⑦ドクターボンベなどなど色んな意見を頂きました。

、、、、って、キン肉マン好きな人多いな!!

世代やな!!!

そんな牛の角が牛舎にはゴロゴロしてます。
他にも使い道ってあるのかな?

ちなみに去勢牛や未経産の雌牛には角に輪がありません。
だから何年か放牧に出すと、雨風に晒されて表面の角質が取れ、こんな風にツルツルの角になります。

ただ、小さな時には一時的に輪がつくこともある。
去勢や病気など大きなストレスがあった時期に浅い輪が角に入るんです。

そうやって見てみると、牛の角って履歴書みたいなものかもしれないな。

角輪の多い親牛はたくさんの子を産んだ証。
角輪の多い子牛はたくさん病気してしまった証。

角輪からその牛の過去を感じてしまうんですよね。

バッファローマンも苦労したんだろな。。。

って、、、しつこーーーーーーーーー!!!

角のある牛を見た時は少し注意して見てみると面白いですよ。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。