但馬家畜市場2015.11.11子牛市

昨日の但馬家畜市場の事が神戸新聞の一面にでています。

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先月の淡路家畜市場の去勢平均が1,002,563円。雌平均848,244円。総平均931,308円と去勢平均が100万円を超えたのに続き、今月の但馬市場も去勢1,038,436円、雌855,331円、総平均951,490円と淡路市場の価格を更新しました。
兵庫県の家畜市場は但馬と淡路の2ヶ所にあり、両市場を通して去勢子牛の平均価格が100万円を超えることになりました。
信じられない相場です。
数年前まではこの子牛を買った肥育農家さんが更に丸2年間餌をかけ、肥育した枝肉価格が80万円だったのです。
今の相場ですと子牛の時点で明らかに原価割れ、160万円以上で枝肉を販売しないと合いません。

左下のグラフを見ていただくとわかりますが、数年前までは子牛価格は枝肉価格に連動し年々低下。
40万円を切る流れでした。
「このまま経営を続けていけるのか。。」子牛市場の空気は非常に重く、我が家は就農時の返済に加え赤字赤字、さらに病気は入るわと先行きが全く見通せない時期でした。

そこからの短期間での急激な高騰。
この相場は誰も予想できませんでした。
本当にありがたいことで我が家もこの相場があったからこそ息を吹き返すことができました。
しかし、だからこそ逆も十二分にあり得ます。
相場の予想ほど不確定なものはないのです。

自分の大切なことをぶらさずに、相場を信じず、自分の道を信じて牛飼いを続けていきたいと思います。

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昨日はメス1頭だけの出荷でした。
うちで一番の高齢母牛「てるさち」の子。
「てるさち」は僕の尊敬する古本千一さんという牛飼いさんから頂いた思い入れの強い牛です。
松阪牛になるために嫁いで行きました。
久々に松阪に食べに行きたくなりました。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。