但馬家畜市場4月子牛市

2018年4月11日は但馬家畜市場の4月子牛市でした。
我が家からは雌3頭去勢2頭の出荷。
牛市の日は朝3時から餌やりや搬入の準備を始めます。

20代の頃は牛の積み込みの時には怒鳴り散らしていた僕ですが、気がつけば40歳。。。
怒ることはほとんどなくなりました(笑)
余裕を持って動けばいいだけなんだよね。

ではでは出発〜。

4月市市況

雌 87頭 最高1,198,800円 最低644,760円 平均934,212円 前年同期比121,580円高 先月比18,255円高

去 125頭 最高1,256,040円 最低726,840円 平均1,049,527円 前年同期比223,980円高 先月比58,082円高

えーっと、、、何から言ったらいいのかな。。

高いっす。高過ぎです。
もう、毎回言ってる気がする。

去勢と雌を合わせた総平均が1,002,204円。
これは全国の黒毛和種の市場でダントツのトップ。

兵庫県に次いで高いのは鹿児島の薩摩市場。
同じ4月で比較をしてみると、薩摩は雌795,426円、去勢862,333円
いかに兵庫県の但馬牛が高いかがわかると思います。
但馬牛は日本で最も小さな黒毛和種なのにね。
それが今、日本で一番高い。

そもそも春の子牛価格は下がる傾向にありました。
市場で購入された子牛は2年間肥育されて肉となります。
12月市で買った子牛は2年後の12月に肉となるって感じ。
だから冬の子牛市場は高い。

逆に春は価格が下がるもんなんです。
その証拠に去勢の104万円という平均価格は前年の4月市から22万円も高い。
どう見ても今回は異常な価格だと思う。

この価格の理由には3つの要因があると思っています。

一つ目が枝肉価格の高騰化。
今週の神戸ビーフの枝肉の単価は4,000円からでした。
枝肉価格が好調なため、子牛価格も同じように4,000円/kgを超える単価となったことは否めません。
枝肉重量450kgで180万円。
これなら子牛が100万円しても損はしない。

二つ目は神戸ビーフのブランド力。
世界で最もメジャーな神戸ビーフ(神戸牛・神戸肉)は兵庫県産の但馬牛からしか生産されません。
こういったことも大きな理由の一つだと思う。

三つ目は東京オリンピック。
今取引される子牛達は2年後のオリンピックの時期にちょうど精肉となります。
現在の枝単価とオリンピックを見据えた枝相場が、価格の下がる春にここまでの高騰を引き起こしたのだと思います。
逆に言えば9月以降の子牛以上の価格はどうなるのか。
来年の4月市場は。。。
この高値がそのまま続くとはとても思えない。

(大学のゼミの先輩も見に来られてました笑)

我が家は雄雌合わせてちょうど平均価格だった。
ここから3年が勝負時。
牛が高いからこそ、お客さんに損をさせた農家と儲けさせた農家の差が顕著に出てくる。

牛を飼っていればいろんな牛が生まれる。
だけど僕ら繁殖農家がやるべきことは変わらない。
儲けてもらう牛作りをしていれば必ず返ってくることだと思う。
頑張ろ。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。