子牛平均110万円!?国内史上最も高い子牛市〜但馬家畜市場10月子牛せり市〜

但馬家畜市場10月子牛市場でした。

まずはこのブログを読んでほしい。
前々回7月と前回9月の市場ブログ
但馬牛の子牛市場は総平均100万円越え〜但馬淡路ともに開設以来の高値を更新〜
但馬牛の子牛価格が下がらない!!〜但馬家畜市場9月子牛市〜

読まれました?
但馬牛の子牛相場が今いかに異常なのか、ご理解いただけたかと思います。

って、たぶん読まない人が多いよね(笑)
引用しておきますね。

但馬、淡路とも去勢牛は「税抜き」でも100万円越え。例年であれば7月は最も安価な月。しかし、どちらの市場も開設以来の最高値を記録しました。

うん、マジでハンパないっす。5年前まではこの半値で子牛を販売していたんだね。グラフを見ると但馬牛の子牛価格の高騰がよくわかる。その上でも2018年の今回の市場が、どれだけ異常なのかもよくわかると思う。(7月市ブログ)

前回の7月市の子牛たちは2年後のオリンピックに肉となると言うこともあり前代未聞の子牛相場となりました。誰しもここが子牛バブルのピークだと思ったはず。。。しかし、

ハンパない。。。マジハンパない。。。正直意味がわからない。
去勢は落ち値(税抜き)で100万越えは当たり前。120万からの牛も普通に出ていました。(9月市ブログ)

全国的に子牛価格は下がる中、兵庫県の但馬牛だけはここ数年上昇を続けています。
しかし、2年後を見越したオリンピックバブルも先月で終了。
神戸ビーフの枝肉相場も下がる中で、誰もが今月から子牛価格は少し下げに推移すると見込んでいました。

実際に競りが始まっても価格は伸びていなかったしね。

子牛平均110万円!!国内史上最も高い子牛市。

では早速市況です。

雌 118頭 最高1,697,760円 最低587,520円 平均975,377円 前年同期比65,190円高 先月比20,698円安

去勢 167頭 最高1,437,480円 最低662,040円 平均1,200,132円 前年同期比223,554円高 先月比62,251円高

総平均は1,107,076円

またまた市場開設以来の最高値更新となった。去勢に至っては前年同期より22万円高。
先月の淡路家畜市場の価格も上回り、間違いなく過去に遡っても日本一の子牛価格です。

枝肉価格は下がってるんですけどね。
大丈夫じゃないよな。。。

この相場に対して僕らができることって、僕はないと思っています。
繁殖500頭くらい一軒で飼えば相場を左右できるのかもしれないけどね。
同じように子牛価格が30万円代の時、相場に対して農家ができることは何もなかった。
どれだけ高値を望んでもね。

「子牛はもっと高くあるべきだ。」
「今が適正価格なんだ。」
「消費者の牛肉離れが進むため子牛の高騰は抑えるべきだ。」
いろんな意見がある。
資本力があれば単発的には可能でも、基本的には誰も相場を左右なんてできない。
だから無駄に相場に対して心配しても仕方ない。
「高すぎるからうちの牛は20万円値引きします」
そんな農家は一人もいないのだから。

出来ないことを考えて一喜一憂しないこと。
今ある相場の中で先を見越して、目の前の仕事をやっていくしかない。
それしか残らないから。

さあ今月は牛買ってきたよ。
出来ることにフォーカスしていこうね。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。