世界一高い子牛市場(但馬家畜市場11月子牛市)

但馬家畜市場11月子牛市でした。

ということで早速今月の市況です。

2018年但馬家畜市場11月子牛市

雌 119頭 最高1,676,160円 最低712,800円 平均1,061,885円 前年同期比158,237円高 先月比86,508円高

去勢 201頭 最高1,492,560円 最低821,880円 平均1,230,668円 前年同期比269,108円高 先月比30,536円高

総平均は1,167,902円

全国平均の1.5倍近い価格じゃないかな。。。

今回気に入った牛がいれば150万出しても買おうと決めて市場に向かいました。
でも競りボタンを押すことはなかった。
そのくらい繁殖牛としては魅力的な牛がいなかった。
もちろん自分が出したメスも含めてです。
稀に見る不作なメス市場。
みんないい牛は売らずに残してるんだろね。
去勢の201頭に対してメス119頭は少なすぎるもの。

それにもかかわらずメスの最低価格が71万、去勢は82万って。
ありえんだろ。

市場平均116万円は当然過去を遡っても世界一高い子牛市場です。
しかも先月も世界一高い子牛市場だったのを更新した。

2018年は間違いなく畜産の歴史に残る年だと思う。
この異常な相場は兵庫県の但馬牛だけのもの。
まさに但馬牛バブル。

県外の同業者からも「凄いですね!!」「いいですねーーーー!!」なんてことを言われる。
確かにめちゃくちゃ儲かります。
マジで。

ただ、ここに出れない牛も但馬牛には多い。
見えない部分で失う命とお金もたくさんある。
但馬牛の遺伝的な虚弱性は年々顕著になっている。
薄氷の上のバブル。

そこだけは勘違いしないようにしたい。
下手すれば一番最初に無くなってしまう産地かもしれない。
しっかり儲けさせていただくけれど、危機感は常に消えない。
それが今の但馬牛だと思っています。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。