無駄なことを意識してすることの大切さ。

こんばんは。
田中畜産の田中一馬です。

昨日は神戸新聞の宮本記者が取材のお礼にといらしてくれました。
「とってもまとめるのが難しいテーマでした。」と言われていましたが、「但馬牛ってこんな牛なんです!」とか「牛飼いを頑張る人がいます!」とかで終わってしまうことが多い中、まとめようのないくらい広範囲の内容をしっかり踏み込んで書いていただきました。
消費者だけでなく、地元畜産農家にも突き刺さる連載だったと思っています。
まだ読んでいない方はこちらからご覧くださいね。
ブログ『牛は人がつくるもの
とても丁寧な取材をしていただき、内容もさる事ながらその姿勢がとても勉強になりました。
宮本さん、ありがとうございます!!

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夕方からは城崎国際アートセンターで、白井剛×中川賢一×堀井哲史『ON-MYAKU 2016-see/do/be tone―』の公開リハーサルを見に行きました。
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ダンサー、ピアニスト、映像クリエーターのコラボレーション。

神戸新聞の取材の時にも「色んなことされてますね。」とか「異端ですよね!」とか言われたんだけど、実は僕はかなり視野の狭い人間。
仕事以外の趣味もないし、一貫して自分の好きなことと思いついたことくらいしかやっていない。
そんな中で気が付けば、僕の脳みそのスイッチが1,000個ある中で10個くらいしか使わないようになっていた。
肉体もそうで、牛飼いと削蹄ばかりで日々過ごしているから使う部分だけは異様に発達している。
仕事はできるけど、結果的に体のバランスが崩れあちこち傷んできている。
いつの間にか脳も体もマンネリズムに浸って、その中でしか動けなくなってきている。
それでいいと思う気持ちが70%、それに物足りないと思う気持ちが30%。
だから、何も考えずに『ON-MYAKU 2016-see/do/be tone―』を見に行ったわけ。

現代音楽とダンスとリアルタイムの映像演出という実験的な構成で、難解すぎた。。。。。
何が言いたいのか全然わかんないし、理解しようとすることも最初からしないでおこうと思っていたので感じるがまま。

だけど、鳥肌立つ瞬間が何度もあった。
明らかに僕の日常の延長にはない価値観で、だからこそ使っていない990個のスイッチのどれかが1つが押されたんだと思う。
こんな鑑賞の仕方は邪道かも知れない。
これを見たから僕が進化するとかも無い。
だけど自分の世界の延長線にない体験をすることは、年々使わずに錆び付いていく自分のスイッチに油をさしてくれる。

どれだけ無駄なことをするか。それが大事になってくると思う。
無駄だと思うことは、今の自分の思考の延長線に無いってことだから。

そんなことを思い、実は昨年末に行われた世界的なダンサーであるシルヴィ・ギエムの引退公演のチケットを取っていた。
どうしても外せない予定が入ったのと足の怪我で結局見に行けなかったんだけど、大晦日にギエム最後の公演が生放送されるというのでテレビにかぶりついて見た。
でもやっぱりテレビじゃわからない。
テレビも自分の世界の延長だからね。
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後日、妻も同じ事を言っていた。
【妻】テレビじゃ分からないからライブがいいと思うんだよね。
【僕】そうだよね。
【妻】やっぱシース管を通してじゃ分からないよね!
ん、、、?シース管じゃないや!!
何だったっけ!?
【僕】ブラウン管!!
【妻】そうブラウン管!!!
《シース管とは》
家畜の人工授精時、注入棒にセットした精液ストローにかぶせるプラスチック性のカバー。
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さすが人工授精師!と言いたいところだけど、だいぶ疲れてるな。。。
これまたすげー仕事の延長線上じゃないか!!


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。