逃げる牛たちは投げ輪で捕獲しよう。

こんばんは田中畜産の田中一馬です。

昨日は雪ともに台風並みの風が吹きました。
風の音で驚いた子牛は朝から柵を飛び越え脱走です。
違う子牛も脱走。
親牛まで鎖を切って逃げていました。。。
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幸いその時に牛舎にいたので、すぐに捕まえる事ができました。
逃げてすぐだと牛は動揺しているので捕まえやすいのです!

これが一旦牛舎から外に出て「いける!」と牛が思うと、もうダメです。
走る走る走る。
田んぼを突っ切り、公道に出て、他の車が走ろうがお構いなしに走る走る走る。

牛が本気になると、生まれて2ヶ月齢の子牛であっても絶対にスピードでは勝てません。
そうなったら人間らしく、知恵を出して捕獲するのみです。

今日はスタンダードな捕獲法、【投げ輪】のご紹介です。

投げ輪はマスの中など牛の行動範囲が制限されている時にはとても有効な捕獲法です。
角にかける場合と首にかける場合がありますが、基本は角。
角にロープをかける場合、牛が走った時もロープをグッと引っ張ることで牛の首の向きを進行方向からそらすことができます。
こうすることで牛が加速するのをコントロールできます。
一方、首にロープをかける場合は牛が走っても進行方向を変えることができないため、引きずられながら牛との綱引き勝負になります。
これはかなりハードなんですが、角を切っている牛の場合は首しか方法がありません。。。
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この投げ輪、簡単そうで慣れないとちょっと難しい。
投げたロープが空中で輪っかを維持できないんです。
コツは投げるのではなくて、ふわっと輪っかを牛の進行方向に置いてくる感じ。
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(小学生でも練習すればこんなに上手に投げ輪ができます!!)


プロになればご覧のとおり!!
見事ですね~!!!
(大人しい牛じゃねえか!!とか突っ込まないように。。。)

牛を捕まえるには、牛の動きを察知しないことには始まりません。
投げ輪も同じです。
牛を誘導し、進行方向を先読みして輪を投げます。

削蹄だって新人の時は牛の捕獲から。
牛を捕まえることで、牛の動きが分かるようになるからです。
そんな牛のことを『捕獲』という視点からお伝えできればと思っています!


明日は子牛の捕まえ方について書いていきますね!!



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但馬牛の繁殖から放牧牛肉まで。
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田中畜産 代表 田中一馬

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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。