牛市前夜

明日は但馬家畜市場の3月市。
我が家からは4頭出荷です。

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(一昨日のいっときの晴れ間に牛たちをシャンプーで洗い、準備は万端!!!)

田中畜産では子牛生産、削蹄、放牧牛肉などの事業を行っています。
色々やってはいますが、その中の売上のほとんどは子牛の販売が占めています。

この大切な子牛販売、なんと1年に9回しかありません!
そのため明日は我が家にとって大切な大切な稼ぎ時なのです。

と、言っても実は今更バタバタすることなんて何もないんですよね。。。
バタバタしたって子牛は大きくなりません。
あとは今まで大きく育ってくれた子牛を市場に運び、竸っていただくだけなのです。

それでも、牛市前夜はやっぱり胸がざわざわします。

数年前まで僕はセリの前日に牛舎に一升瓶を持って行き、子牛部屋に入っては牛に話しかけていました。
就農してからはずっと、僕はこの牛と酒を飲む(牛は飲まないけど)時間が大好きでした。

でも、僕が体調を崩してからは牛市前夜のひと時もいつの間にかなくなりました。
正直な話、自分のことでいっぱいいっぱいでそれどころじゃなかったのです。

でも今日は久しぶりに、ちょっと牛市前夜を味わうことができました。
一升瓶こそ持って行きませんでしたが、思いを込めて1頭1頭ブラシをかけることができました。
「毛並みを整えるブラッシング」ではなく、牛が「気持ちよくなるブラッシング」で、じっくりと牛に時間をかけることができました。

3月に入ったのに今日はどかっと雪が降り、明日は少し心配です。
(牛市前夜にすることはないとか言いながら、やっぱり色々考えちゃいますね。)

この心配な気持ち、ザワザワする思い、大きくなってくれたなという感謝の念と、高く売れて欲しいという利己的な思いを胸に抱きしめて、
今日は早めに寝ようとおもいます。

明日は牛市です!


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。