美方郡産但馬牛は『農家の総意』で守られている。

こんにちは。
但馬牛の原産地、兵庫県美方郡で但馬牛を飼っている田中一馬です。

改良組合の再結成が白紙に。。。

昨年春から但馬牛の改良方針について話し合う場を模索してきました。
その中で美方郡の全農家が対象となる『改良組合』を数十年ぶりに作る流れになり、そろそろ立ち上げの時期になってきたと思っていた矢先。。。
「全て白紙になっちゃってね。」と事後報告をいただきました!!
えええええー!
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ええええええええー!!!!
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1200年の伝統の壁は高いですね。
僕の力不足です。
このままおとなしくしていても世代交代に伴って変わるものは変ります。
だけど、それじゃ手遅れになるから、焦るね。

農家の総意である以上、協議する場は必要

美方郡の閉鎖育種というのは「牛飼い個人の経営だ!」ですむような話でなくて、日本の和牛を残すためにも必要不可欠なテーマです。

そのためにも改良は【血統としての方向性】と【市場性】の両輪で考えていく必要がある。
しかし現在はどちらのテーマについても語ること自体がタブーであるといった空気がある中で、美方郡の牛飼いは美方郡生まれの牛しか種付けが出来ない縛りもあります。(美方郡内閉鎖育種)

この美方郡の閉鎖育種、兵庫県の改良方針ではなく『美方郡の牛飼いの総意』で決めたこととなっています。
しかし、美方郡の全農家の意思決定をする場や、方向性を考える機関は現在存在しません!
農家の総意で守ってきたものであると言う以上、協議する場は必要です。

この1年、既存の機関でも改良方針の議題をあげてきましたが「ここでする話ではない!」とか「話し合いの場を作らないことで閉鎖育種を守る!」と終わってしまうのが関の山でした。
全体で話し合う場もなく、昔決めたことをいつまでも総意として使い、話す場を作ろうとしても上の方で白紙決定がされる。
非常に不健全な体質です。

1,000年以上続いた但馬牛を残していくためにも美方郡和牛改良組合の再結成が今すぐに必要です。
話し合いをしないことで守れるものなんてありません。

泥船になる前に一人また一人と各農家が美方郡外の雌牛を導入し、閉鎖育種は少しずつ崩れ、気が付けば美方郡閉鎖育種が実質的になくなっている。
そこではじめて「こんな状況だから、やっぱりもう一度美方郡の方向性を考えようか。これも時代の流れか。。。」
なんて、最悪のシナリオだもんね。
だけどそうなるのが目に見える。

実際はいろいろな声がある

実際、美方郡の閉鎖育種について、美方郡内でもいろいろな意見があります。
「今となっては美方郡にこだわる優位性が無い」
「伝統を守るべき。一度無くすともう元には戻れない。」などなど。
中には「美方郡閉鎖育種は変えていかないといけない時期が来ていると思う。だけど何百年の伝統を僕の代に無くしたということにはしたくない。」と言ってくださるベテランの牛飼いさんもいました。
農家の数だけいろいろな思いがあります。

但馬牛は素晴らしい牛ですが、血統的な集団として数が少ないという致命的な欠点があります。
一度方向性を間違えれば戻ることもできません。
だからこそ世代を超えてみんなで話す場が必要なんです。

もう一回やり直しです。
力不足ではありますが、良くなるまで何回でもやり直すしかないね。

頑張ろう。

こちらのブログもよければ見てくださいね。
美方郡産但馬牛
但馬牛はなぜ美味しいのか
牛は人がつくるもの
先天的な欠陥は仕方ないと思っていないか
美方郡産但馬牛という『物語』は必要か?

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田中畜産 代表 田中一馬

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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。