僕が削蹄のことをブログで公開する理由

こんにちは。
田中畜産の田中一馬です。

ご存知の方も多いと思いますが、僕は但馬牛の繁殖農家をしながら精肉販売と削蹄業を営んでいます。
この削蹄業、メインは10年前に弟子入りした削蹄所での仕事。
そのほかにも僕個人でのお客様からも大切にしていただいています。
そして実はもう一つ、農家で作る削蹄組合にも入っています。

この削蹄組合は地元の若い牛飼いが集まって立ち上げたもので、毎年5月に3~4日かけて地元の牛の削蹄をして回ります。
IMG_0172333
僕が削蹄師として仕事をする以前からお世話になっていたこともあって、今もずっとお手伝いさせていただいています。

毎年3~4日のうちの1日しか参加できないし、ボランティアみたいなものだけれど、1頭飼い2頭飼いの年配の牛飼いさんのところを回るこの削蹄はお金のこと関係なしに魅力があります。
この人たちが繋いできてくれたから但馬牛を飼えているんだってことをすごく感じるんです。
畦を刈ってきた野草が山のように積み上げられて、何十年と牛とともに暮らし、地域での生活を大切にし、1頭1頭を家族のように飼い、儲けることもしっかり好きな老夫婦。
人の数だけ牛飼いの形もあり、そこに関わらせていただけるだけで僕はドキドキする。
IMG_0181333

また、若い子たちが頑張って削蹄を覚えようとする姿も励みになります。
年に1~2回なので教えられることは限られていますが、できるだけ伝えたいってずっと思っています。
IMG_2150この子はだいぶ上手くなった。

もちろんこの組合は削蹄のプロ集団じゃないから、同等のレベルなんか求めていません。
僕が本業のほうで一緒に回っている17歳の甥弟子は、自分の家の牛を毎月100頭削蹄をしてきたうえで僕らと一緒に現場を回る。
ここまでしないとなかなかプロとして仕事できるものじゃない。(この子はまだ見習いだけどね。。。)
ただね、そこまでしなきゃダメだとは思わない。
自分の家の牛がちゃんと切れるようになるところまでできればいいなって思っている。
単独保定での削蹄は牛を知ることでもあるし、それは絶対本業の牛飼いにもつながるから。

別に自分の技術が素晴らしいなんて思っていない。
でも今伝えられるいことはあると思う。
会って伝える時間は少なくても、ブログならいつだって見ることができる。
そんな思いがあって、その子たちに向けて僕は削蹄の話をブログに書いているんです。

ほら、こんなふうに僕はいつだって真剣。
IMG_2162

って、自撮りしてるしー!!!

仕事しろよ!!!


The following two tabs change content below.
田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。