牛が誕生する時に見ることができる2種類のお餅たち

こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。

最近は毎日のように牛のお産があります!!

つい30分ほど前も1頭の雌子牛が生まれました。
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たくさんの命が行き交う現場は、シビアだけど魅力があります。

2週間前のツイートより。
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生き物を飼っていれば、本当にいろんなことがある。
でもね、そんな現場にもほっこりする瞬間はあるんです。

その一つがお餅っす!!

牛の誕生とお餅

いやいやいや、お餅ってなんやねん。。。って思う方もおられると思います。

実は牛が誕生するときにだけ見ることができるお餅があるんです。
お祝いの紅白餅ではありませんよ。

それが、
蹄餅
と、胎餅です。

①蹄餅(ていぺい)

牛の蹄底は基本フラット。
しかし、生まれたばかりの子牛の蹄は平ではありません。

蹄の底にはお母さんの胎内や産道を傷つけないために、蹄餅(テイペイ)と言うプニプニとした角質が付いています。

こちらはさっき生まれた子牛の蹄↓↓
触ると消しゴムのような弾力性があります。
このプニプニを触るのが僕は大好きなんです。
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ちょっと触るとボロッと取れてしまいう。
だってそのままだと歩きにくいもんね。
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2~3日もすれば外側に黒色の蹄壁が見えてきます。
1週間もすれば蹄餅はすり減って無くなります。
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これが一つ目のお餅、蹄餅です!!

正直これは餅というか、カマボコだと思うんだよね。。。

②胎餅(たいぺい)

蹄餅は必ず子牛の蹄についているのですが、中々出会えないレアなお餅もあります。
それが胎餅です!!
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お産の時に見かけるので「お産餅」とも呼ばれています。

一見すれば栃餅。
くにゅくにゅして、匂いもなく、べとべともせず、なんというか。。。餅です。
(詳しくはこちらのブログ→「お餅って知ってます?」

いつか食べてみたいと思っているのは僕だけなんだろうか。。。。

命の始まりに出会う餅たちを見ると、ほっこりしてしまう僕です。

一升餅

人間にはお餅はくっついてきませんが、1歳の誕生日に子供に餅を背負わせる1升餅ってやりますよね?
そこには「一生食べ物に困らないように」とか、「一生円満に生きられるように」といった願いが込められています。

だから、こんなに小さかった少女も。
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小学2年生に!!!
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こんなにかわいかった少年も
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40前のおっさん3児の父となりました。
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すごいよね。

命の始まりは終わりへのカウントダウンでもある。

だけど1秒も止まることなく流れ続けるこの命の輪。
こうやってこの輪の中で、今共にいられることが本気で素敵だって思うんです。

生き物は何かの命を奪う事なしには生きられない。
太古から世界は殺し殺しの連鎖で回っている。
それでもこの世界が美しいと思うのは、それぞれが生きようとする意志があるからなんだと思う。
それぞれの命に願いが込められているからなんだと思うんです。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。