出会って1日で結婚したあの時の判断を僕は褒めたい。

こんにちは。
たなちく嫁の牛飼い日記でおなじみ、田中あつみの夫の田中一馬です。

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昨日は結婚記念日でした。
結婚して丸9年、今日から10年目に入ります。

せっかくなので今日は僕の奥さん、田中あつみさんの話です。

すべては婚活ブログから始まった。

僕ら夫婦の出会いを話すにあたって、ブログの存在は避けて通れません。

僕がブログを始めたのは10年前の2006年12月3日。
当時はエキサイトブログ。
牛飼いを初めて5年目の、勢いばかりの28歳の頃でした。

ブログを始めた理由は、ズバリ、婚活
(詳しくはこちら「僕がブログを始めた理由」)

当時コーチングの書籍も出されていたSさんにビジネスコーチングをお願いしていた僕。

この初回冒頭でのコーチの提案が、僕の人生を変えました。

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田中さん、独身だって聞きましたが、結婚願望はないんですか?


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え、あ、そ、そりゃ、良い人がいたら結婚したいとは思っています。。。


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じゃあそのテーマでコーチングしていきましょうか。


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いや、これってビジネスコーチングですよね。。。
結婚相手を探すってね。。。


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だって結婚相手を探すって、一生のパートナーを探すってことですよ!!!

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ないがしろにしてるなんて変ですよ!!

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ないがしろにしているなんて、変ですよ!!


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は、はい。。。

婚活過程で、自分をもっと知ってもらうために始めたのがブログ

このブログは色んな人達と僕を繋げてくれました。

妻との出会い

婚活ブログを更新していると、僕が放牧で牛肉生産したいっていう記事を見たY君からメッセージをいただきました。

Y君が働いている牧場は岩手県

この牧場では牛乳を完全に放牧だけで生産し、自社プラントをまで作って販売をしているとのこと。

「おもしろそう!!」と思った僕は牧場に電話をし、2泊3日の研修をお願いしました。

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エキサイティングな研修はあっという間に終わり、最終夜。

Y君の家で社長と3人で飲んでいた時の事です。

話は熱い牛談義から僕が独身だという方向になり、急に社長が

「あつみちゃんなんていいんじゃない?」と言いだしました。

僕は
「はぁ、あつみちゃんですか~」と適当に相槌をうつしかありませんでした。

だって会ったこともないし、岩手県ってめちゃくちゃ遠距離。

お互いを知る時間もないし、「さすがにコレは無いわ。。。」って思ってたんですよね。

よくある【酔った席での話】ってやつです。

するといきなり、

社長:「よし、あつみちゃんを呼ぼう!!」

Y君:「呼びましょうか!」

僕:「・・・・・・」

社長:「Y、あつみちゃんに電話しろ!!」

Y君:「今10時過ぎてますが、今からですか?」

社長:「そうだ!!」

なんと、すっかり酔っぱらっていたのおじさんたち。

車で3時間かかる盛岡市のソフトクリーム屋さんでアルバイトをしていた「あつみちゃん」を呼びだすという暴挙に出ました。。。
(しかも、夜中の2時ごろ「あつみちゃん」が来た頃、僕たちはすっかり酔い潰れて寝てました。)

朝、歯を磨いていると後ろに女の子。
それが妻との初顔合わせ。

最悪の初対面です。。。(そりゃそうだ。)

僕が結婚しようと思った理由

そんな微妙な初対面をした僕と妻は、帰るまでに時間があるからと短角牛を見に行くことになりました。

社長が運転、奥さんが助手席、そして後部座席には「僕とあつみちゃん」

道中2時間半。
2人の間に会話は一切ありません。
車内には微妙な空気。。。。。。

そんな時、ふっと「あつみちゃん」が社長に話かけました。

「この前、社長のとこの牛乳を飲もうと思って大学の購買部に行ったんですよ。そしたら、売り切れていたんです。。。。」

(あ~、かわいそうに。わざわざ行って売り切れとはついてない子だなぁ)

そう思っていると、「あつみちゃん」はすごい笑顔でこう言いました。

「買えなくってうれしかったです!!」

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(その時の写真。)

ずどーぉぉぉぉん!!!!!

大好きな牧場の大好きな牛乳が売り切れてた。
でもそれって、みんながその牛乳をたくさん買って飲んでくれたってこと。
だから笑顔で「うれしい!!」って言える。

そ、そんな人いるんだーーーー!!

この瞬間に惚れました。

この時の妻がすっごい良い笑顔だったんです。

結局会話らしい会話もないまま兵庫県に帰ってきた僕。
名前と顔と少しの会話しかない中で、年齢も職業もな~んにもしらないまま。

でもね、ずっと「一生のパートナーを探す!!!」って決めて動いてきたので、たった1日で「この子だ!!」って即決できたんです。

毎日6時間近く電話し続け、そのまま結婚。

そん時に初めて「あつみちゃん」が未成年だったことが判明。。。

今も「勢いってすげーなーっ」てお互い言ってます(笑)

同じ時を重ねるということ

はい、ちょっとのろけました。
すいません。

でもね、他人同士が一緒になるんだから色々あります。

10代で東北から兵庫県の但馬へ単身でやってきて、結婚、牛飼い、子育て。。。。
僕とは9歳違い、牛飼いの経験年数ももちろん違う。
起業したのは僕だからと、何もかも主導権は僕。
おまけに僕は牛飼いなのに日本中飛び回り、やりたいことに一直線。

本当につらいことがいっぱいあったと思う。
動けなくなった時もあったもんね。。。
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今だってしんどいことはたくさんあると思う。

実は、このブログは5年前に書いたブログのリライト(書き直し)なんです。
当時のブログの最後はこんなふうに締めくくっていました。

今は牛舎仕事のメインは妻です。
今月に入って6頭もの牛が死ぬという、経営して以来経験したことのない、信じることができない事態が起きました。
僕が鬱で無く、今まで通り牛舎に入っていても同じ結果だったと思います。
でも、そういったことも含め本当にたくさんのものを妻の背中に乗せてしまっている。。。

本人は「勢いで結婚しただけ。若かったから~」なんてあっけらかんと言うけれど、
10代の女の子が全く見知らぬ土地で牛と新しい家族とともに進んでいく事を決めるってことは本当に本当にすごい覚悟だと思う。
だって1日しか会っていないんだし。
おまけに僕は暴走列車だから。

それでも僕を信じてついてきてくれている。

もったいないくらい。
自慢の奥さんです。

今の僕は妻の愚痴も聞けない状況。
本人は何事もないように休んでいる僕をサポートしてくれている。
なんて情けない夫だろうって思う。

このブログで「奥さん想いの夫」を演出したいわけじゃない。
むしろ僕は「奥さんに重荷を背負わせている夫」だ。

「それは重荷じゃないよ」「奥さんは重荷って思っていないよ」って意見もあると思う。
でも僕はやっぱり「重荷」を背負わしているって思ってしまう。

ただ、
『一生一緒にいる』ってことは、そんな時だってあるってことなんだと思う。
開き直ってるみたいだけどそう思うんです。
もちろん立場が逆の場合だってあります。
毎日笑顔で愛情いっぱいであればいいのかもしれないけど、一生一緒となれば色んな事があるのが当たり前。

申し訳ないな。情けないな。後ろめたいな。むかつくな。。。
色んな感情あって当たり前。

でも、『一生一緒にいる』ってことは、当たり前じゃない。
当たり前じゃないんだ。

だから今、横で優土だっこしてテレビ見ているあつみのいる風景が嬉しい。

いつもいつも田中畜産は僕が看板みたいに前に前に出てきたけど、
今日は自慢の奥さんを紹介したくてブログを書きました。

このブログを書いてから5年。
結婚して10年目です。

僕はすっかり復活し、バリバリ仕事できるようになった。
子供だって3人に増え、みんなどんどん大きくなっている。

今がめっちゃ幸せだって思える。

それでもね、色々ある。
色々あって当たり前。
だけどそれだけの期間を一緒にいただけの事は、絶対にあるとおもうんだよね。

同じ時を重ねて行けることって、ほんとに良いなって思う。

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あっちゃん、いつもありがとう!!!

大好きです。
こらからもよろしくねー。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。