うしおととらと10月子牛市

こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。

10月12日は但馬家畜市場10月子牛市の日でした。

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早速ですが10月市の市況です。

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雌 123頭 最高1,627,560 円 最低552,960円 平均929,485円 前年同期比80,488円高 先月比60,470円高

去 177頭 最高1,092,960円 最低541,080円 平均946,751円 前年同期比24,987円安 先月比708円安

高いですね。

去勢は先月と横ばいですが、雌がぐぐぐ~っと上がってきました。

今儲けていない繁殖農家がいたら嘘です。

ただね、水を差すようで悪いけれど。

ほんの3~4年前までは市場平均が雌36万円去勢39万円と、赤字はもとより倒産寸前といった時期が何年も続いていました。

削蹄という収入源がなかったら、僕は本当に路頭に迷っていたと思う。

去勢は先月から横ばいとか、前年同期比マイナスとか、そんなとこ見てどうすんのって感じですね。

今、どうすんの?

そんなことを問われている気がします。

まあ、そんな業界の話はどうでもいいですね。

せっかくなので牛市の世界をちょっと体験してみましょうか!!!

せっかくなので牛市の世界をちょっと体験してみよう!

牛市の朝は早くって、AM3:00から仕事をスタートです。

餌やりなどの最低限の仕事をやったのち、珈琲を挽いてリラックスタイムに入ります。

牛市の日はピリピリしているので、僕にとってこの時間はとても大切なんですよね。
早起きしてでも取る必要がある。
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AM5:30
牛に【おもがい】を付け
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1頭ずつトラックに載せていきます。
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牛は前から引っ張るのではなく、後ろから追うのが基本。
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牛市の日には必ず早起きする長女。
朝から手伝ってくれました。
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AM6:00
いよいよ出発!!!
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おりゃああーーーって牛のブラッシングして。
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体重計に牛を連れて行き、
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競りにかけ、
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おりゃあああーーーって牛を外に誘導し、
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こんな感じで1頭の牛の販売が流れていきます。
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ちなみに今回、フェイスブックのライブ配信を初めて使ってみました。
リアルタイムで中継するだけではなく、見ている方ともリアルタイムで交流ができるFacebookの新機能。
(映像が縦で配信されちゃって視にくくなってしまったけれど。。。)

このリアル感は動画投稿とは全く違う面白さがあるね。

今日は但馬家畜市場子牛市場です。
我が家からは2頭。
神戸ビーフ、松阪牛などこの市場から子牛が嫁いで行きます。

田中一馬さんの投稿 2016年10月11日

うしおととらと子牛市

今回の10月市、我が家からは双子の子牛一組の出荷がありました。

今年の2月に生まれたうしおととらです。
(ブログ『双子の子牛の名前は『潮と虎(うしおととら)』になりました。』)

早いものでもう8か月経ち、出荷の時期となりました。

こーんなに小さかったのにね。
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決して大きな牛ではなかったけれど、ゆとりのある僕の好きな牛に育ってくれました。
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(199番、虎)

気になるお値段は秘密ですが、2頭とも市場平均以上での評価をいただきました。

でもね、何よりうれしいのは潮も虎も同じ肥育農家さんに購買いただいたこと。
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(奥が虎、手前が潮)

競り途中で、虎を買っていただいたお礼に伺った時、

「良い牛やったな。あれ、たしか双子やったよな。。。あんな~、、、昔の博労はな、、、双子がうまれたら、、、どっちかに良い能力が行ってることがあるから、両方買っとけ!って言っとったもんや~(笑) 。。。。。ん、つうことは、、、、もう1頭の方も買わなあかんてことかっ!!!!

なん~て、半分冗談でお話しされていました。

でも、実際ふたを開けてみれば本当に2頭ともご購買いただいていました。

潮と虎を評価いただいたこと、そして同じ牧場で飼育されること、それがなんだかとても嬉しかったです。

1年後くらいに2頭の成長を見に行かせてもらおうと思います!!!

うしおととらを販売したお金で、新しく雌子牛も導入しました。

『よしふくてる号(照忠土井×菊俊土井×照長土井)』
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これから一緒に仕事できるのが楽しみです。
よろしくねーー!!

SNSと牛市

SNS発信の少ない畜産業界。

だけど発信しないだけで、みんなSNS見ているんだよね。
発信すればするほどそれを強く感じる。

昔はインターネットを使った発信なんてキワモノだった。
でも、今はどこに行っても声をかけられるようになりました。

今回の牛市ではfacebookで繋がっていた荒畠一貴君とも出会えました。
写真を見た感じではやんちゃな感じなのかなって思っていたけど、すごく礼儀正しい子。
最近の若い子って礼儀正しい子が多いね。
こういう出会いもSNSの醍醐味だって思う。

わざわざ挨拶しにきてくれてありがとねー。

牛市が終わってからは牛市に視察に来られていた宮崎県の佐藤獣医師と牛舎で話し、
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夜は田中家全員で晩御飯。
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やっぱ直接会うって良いね。
気持ちが通じるのがわかる。

いつだか忘れたけど、Twitterから始まり、facebook、リアルとずっと繋がらせていただいている佐藤獣医師。

昨年は牛も買っていただき、その時の話にも花が咲きました。
(その時に書いたブログ『リアルな付き合いを、インターネットを通してする』)

楽しかったな。
牛の話だけでなく、人としてプライベートで付き合えるって幸せなことだと思う。

牛市の結果だけを見ると「牛飼いって景気良いな」くらいにしか思われない。
もちろんこれで食べているから儲ける気は満々。

でもね、販売価格や市場平均なんてほんと一面でしかない。

生きていく過程で収入を得る側面は大切だけど、それだけじゃないよね。

今回も人の繋がりを感じた牛市でした。

さあ、そろそろお肉販売のシーズンです!!!!
1年近く待って下さった常連さんに、まずは届けなきゃね~。

12月中には販売できるようにしたい。
まだちょっと先だけど、楽しみに待ってってくださいね!!!!!


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。