屠畜を決めるという事

こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。

いよいよ今年の田中畜産のお肉シーズン。
先ほど放牧敬産牛肉となる牛たちの屠畜日を決定しました。

11月21日に「まつふくよし」と「てるひさ」

【まつふくよし】

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【てるひさ】
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12月12日に「ひなこ」と「みずほ」

【ひなこ】
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【みずほ】
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屠畜の予定が立つと、なんか背筋がピンと伸びる。

屠畜を決めるという事

僕が自分の牛をお肉にする時は、車で1時間ほど行った朝来市食肉センターで屠畜をします。

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ここは自分たちでノッキングする場所に牛を連れて行くような小さな屠場。
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目の前で倒れる牛を素早い手さばきで解体していく職員や肉屋の方々。

その邪魔にならないよう、切り離された牛の首を洗ったり、綺麗に剥がされた皮を運ぶ手伝いをさせてもらう僕。

残酷だとか生きるためにはあたりまえとか、そんな理屈も感情もここには無い。

牛を肉にするプロ達の現場。

牛飼いと牛肉販売を繋ぐこの空間にいることで、僕は必要以上に感傷的になることもなく、牛と向き合う事が出来ているのだと思う。

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「愛情をかけた牛を殺して食べることって、矛盾しているんじゃないですか?」と言った意見もある。
でもね、矛盾なんて微塵も感じない。

人間だから葛藤はある。

矛盾と葛藤は全く別のもの。

屠畜する日を決めるという事は、その牛の寿命を僕が決めるという事。
だから背筋がピンと伸びるし、葛藤もあるし、しっかり届けたいって思うんだよね。

今年も例年通り、商品のラインナップと値段は実際にお肉を切って食べてから決めます。
値段も販売日も未定。
分かっているのは屠畜する牛とその日だけ。

喜んでいただきたいから、楽しい食卓となる形を、ギリギリまで試行錯誤したい。
そこが僕のお肉屋さんとしての仕事だと思っています。

年末年始にみんながお肉を囲める食卓となるように頑張りたいと思います!!!!

やるよーーーーー!!!!


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。