牛市は牛を売る場所。だけど、そこには必ず人がいる。

こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。

12月14日は但馬家畜市場12月子牛市の日でした。
今年最後の牛市です!!
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牛市は牛を売る場でもあり、牛を買う場でもある。

牛市の朝は早く、朝5時半には家族総出での牛の積み込み。
素直に歩く牛、徹底的に抵抗する牛。
人も色々ですが、牛もほんと色々です。。。

そんな色々な牛が集まる子牛市。
たくさんの牛の中から「コレ!!」という牛を見つけるのが、それぞれの牛飼いの目利きなんです。

市場に着き、自分の牛の手入れをし、一通りの牛を見て、「コ、コレやーー!!!」って言う牛に出会っちゃった僕。。。

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コレやーー!!

心はすっかり購買モード。

「120万くらいかな。。。100万で落ちてくれたら助かるなー。」と、購買ボタンを力強く押しました。

が、

が、

が、

160万円ーー!!!

高ーーーーー!!!

甘く見てたーーーーー!!!

市場最高価格で全く歯が立ちませんでした。
みんなちゃんと見てるんだよね。。。(笑)

悔しいというか、ここまでしたら諦めがつきます。
来月頑張ります。

市況です

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雌 165頭 最高1,698,840円 最低530,280円 平均907,730円 前年同期比73,774円高 先月比7,410円安

去 198頭 最高1,114,560円 最低482,760円 平均917,144円 前年同期比13,819円高 先月比29,607円安

先月から見たら少し下げていますが、異常な相場であった昨年よりも価格は上昇しています。

枝肉相場は下がっている中で、子牛価格は高値維持。
不自然であってもしばらくはこのまま進むと思われます。

それでもね、「枝が下がっているから(この価格でも)仕方ないわな。。」「来月子牛を2頭出すんだけど、どうなるんだろう。。。」そんな声がけっこう聞こえます。

どれだけの高値であっても、一度ついた価格から少しでも下がると不安になったり落胆したりする。
人より販売価格が高い安いで一喜一憂をする。

はい、僕もあります。

でも、これって完璧勘違い。
経営者として感覚が狂ってきているんだと思う。

今は誰が見たって異常な相場です。
自分の実力で子牛が高いわけじゃない。

人と比べたり過去相場と比べたりしても何にも生みません。
勘違いせずに一生牛飼いを楽しめるよう、地力をつけていきたいなって思います。

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我が家の牛たち。

今回我が家からは3頭の子牛を出荷しました。
・りぼん(芳悠土井×照波土井×菊照土井)
・福山福(芳山土井×菊俊土井×照長土井)
・りりい(芳山土井×福広土井×照長土井)

りぼん号

181、りぼん号

みんなそれぞれ高評価を頂き、平均価格以上の購買となりました。
ご購買いただいたみなさま、ありがとうございます!!
これからこの子達をよろしくお願いいたします!!!

この中の「りぼん」号。
宮崎県に繁殖牛として旅立っていきました。

ちょうど1年前に我が家の牛を飼ってくださった農家さんが、再び買いに来てくださったんです!!
(今年の10月には我が家に遊びに来てくれました→【うしおととらと10月子牛市】)

牛って繋がりで買うものではありません。
めちゃくちゃ高いものだし、10年以上付き合う繁殖牛だからこそいい加減な選定はできない。

それでもやっぱり、繋がりってあると思う。
僕も知らない農家から牛なんて買わないもの。

だからこうやって再び宮崎から買いに来てくださることが本当に嬉しかったんす。

「ここから買いたい。」と思っていただけるって本当にありがたい。
期待を裏切らないような子牛生産をしていきたいって心から思いました。

牛市に人あり

牛市は牛を売る場所だけど、同業者・購買者・家族・関係機関、そこには必ず人がいます。

だからこそ牛市はこんなにドラマティックなんだなって思う。

毎月牛市の時には眠い目を擦りながら見送ってくれる娘。
この一場面も僕にとっては「牛市」なんです。

そんないろんな人たちが絡む牛市が、僕は好きなんですよね。
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ちなみに、12月市はカニでご馳走が田中家ルール。

これからご飯を楽しみたいと思います!!

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へへへ。。。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。