売って買っての先にあるもの~但馬家畜市場5月子牛市~

こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。

5月10日は但馬家畜市場5月子牛市でした。

牛市タイムライン

まずは恒例のさらっと牛市タイムラインっす!!

今回のメインはあつみです。

サポートカズマは、ほぼ無言でした。。。

手は動かさずとも口は動きます。。。あ、指か。。。

頼むね!!販売は頼むね!!!

動けない僕は競りボタンでの牛の購買!
今回は予定通り2頭連れて帰ることが出来ました!!

と、言う事で、早速市況いきますねー。

5月子牛市の市況です

雌 141頭 最高1,092,960円 最低471,960円 平均772,361円 前年同期比46,186円高 先月比40,271円安

去 133頭 最高1,034,640円 最低596,160円 平均857,114円 前年同期比78,906円高 先月比30,363円高

市場平均は先月に比べると雌が4万円安、去勢が3万円高でした。
総平均は先月並。
先月比から見ると雌価格が下がっているように見えますが、先月の雌価格は先々月の10万円高と異常な価格でした。
前年比46,000円高という点からも高値推移が依然続いているのがわかります。

ただやっぱり裾物と上物の価格差は依然あります。
また、上物もこれ以上上がる気配はありません。

今後裾物を出さないようにというよりは、トップセールスにこだわらず、購買者が儲かる牛を出すことが今まで以上に求められてくると思います。

『能力のある牛を、能力が出しやすい状態で出品する。』

シンプルなんですよね。
でも、僕もまだできていません。。。
これについてはまたブログに書こうと思ってます。

売って買っての先にあるもの

我が家からは去勢1頭メス3頭の計4頭を出荷しました。
販売価格は今回も平均ちょい上くらい。
ただ、最近少し牛にバラツキが出てしまっています。。。
昨年から改善中ですが、その子達が牛市に出てくるのはもう少し後。
牛は結果が出るのに時間がかかります。

逆に言えば取り組みが遅れれば、気付いた時には後手後手になってしまうってこと。
今年は飼い方、環境整備だけでなく、大きく牛の入れ替えをしようと動いています。

今回子牛を売ったお金で、新しい子牛を2頭買う予定でした。
でも、連れて行った牛が思いのほか良かったため持ち帰ることにしました。
我が家の一番の長老「てるさち」の子です。

一般的に産歴の進んだ牛は能力が劣り、その子牛を後継牛として残すのは良くないと言われています。
ただこのてるさちは晩年までずっと安定した成績を残してくれ、産子も良い牛が多かった。
我が家のメインの血統の大元となる牛です。

「子孫はたくさんいるけど、やっぱりこの子の直の血を残したい。。。」と、連れて帰ることにしました。

右が「てるさち」、左がてるさちの娘「てるとよ」。どちらもこの冬にお肉として販売します。

連れて帰った「てるさち」の子 (芳山土井×照長土井×安幸土井)

って、帰ってきたらめっちゃ飛び跳ねてるしーーーー(笑)
そんな姿見ると笑っちゃうね。
おかえり!!!

そしてもう1頭は市場で購入です。
久しぶりに市場最高値の牛を買っちゃいました!!
10年以上共に歩む牛たちだもんね。
こっちもよろしく!

「かねみや15」号 (丸宮土井×芳悠土井×菊俊土井)

市場って高く売ることが正しいことだと思われがちです。
でもそれって本当はただの結果。
売って買ってで終わりじゃない。
B to Bの原則はお客さんの利益に貢献すること。
そこにフォーカスしている人って驚くほど少ないと感じます。

今回の丸宮土井の購入に美方郡閉鎖育種の伝統を汚したと思う人はいるだろう。
1300年以上の凄い歴史がある地域だから。

ただね、どんな改良も販売も伝統も、僕らの牛の先には買ってくれる人、食べてくれる人がいるという事を忘れないようにしたい。
思考停止しないようにしたいって思う。

まだまだ通過点です。
新たなメンバーで今日からスタートします!!

って、ゴラァーーーーーーーーーーーーーー!!!!!


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。