日本の草資源

相変わらず削蹄出来なくってきついけど、今日からリハビリが始まりました。
痛いけど心地いいです。前に進んでる感じがして。

車に乗って周りを見渡せば、そこら中の道路脇に雑草が伸びているのを目にします。
これらの草を自分で刈払い機で刈って、空き缶などのゴミを除け、フォークで草を反転させ、乾かして集め、軽トラに乗せ、毎日50頭分の牛の草を集めるのは労力的にもコスト面でも割に合わない。
実際牛が12頭くらいまではそこら中の道の草を刈っていたけど、毎日がいっぱいいっぱいだった。

はるか遠くのアメリカからの牧草を買う方が安い。と
スケールメリットを求め増頭増頭。
しかし、近年の輸入飼料の高騰化で輸入依存はあっぷあっぷに。。。

昔は畦草の取り合いで「この法面の草は家の田んぼのだ!」とか、法面の畦草でも上下半々で取り分を分けていたり、草をめぐってもめ事があったと聞いた。
牧草地の集約化が出来ない地域と言うこともあるが、それくらい周りの草が利用されていたし、昔はそれで成り立っていた。
もちろんがっぽり儲けていた訳じゃないし、出稼ぎもあった。
それでも和牛20頭で多頭飼育とよばれた時代があった。
今は和牛繁殖で200頭、肥育で1000頭なんてふつうに見る。

だから何だと言うのではない。
昔はいいねという話でもない。
ただ、前を走るトラックの風を受け、伸びきった雑草が大きく揺れるのを見て、何だか「使ってくれ」と手招きしているように見えて仕方ないのだ。
そんなことを草が思うはずもないのに、トラックの風で揺れる草を見て、こんなにも自然豊かな日本にいて、何だか寂しくなった。
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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。