ガスバーナー

牛の削蹄をする時、蹄の底は鎌を使って切っていくのですが、水分の少ない床環境に牛がいる場合、蹄はものすごく硬くなります。
例えばつなぎ牛舎のゴムマットの上の前脚とか。(後脚はおしっこがかかるので柔らかいのです)
乾いた環境での蹄はこんなふうに「てっかてか」。
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このように蹄が牛の角みたくカッチカチに硬いと、鎌で切るのはめちゃくちゃ大変なんです。
暴れる牛では特に・・・
(パンパンに野菜を詰め込んだ買い物袋を3つくらい腕に抱えながら鰹節をひたすら包丁で切っていく感じ。)

そんな時に活躍するのがガスバーナーです!
水分含有率が低い蹄は硬いのですが、スルメを炙れば柔らかくなるのと同じで、ガスバーナーで炙れば蹄も柔らかくなります。
当然炙り過ぎると熱いので、牛が熱く感じない範囲で炙ります。
(いったん炙った蹄が冷えると更に硬くなります。)

このガスバーナー、凄く重宝するのですが、うんこまみれの中で使うので壊れやすい。
牛の動きを制しながら使うので長々と使えない。(炙る時間がもったいない)

そこで真価を発揮するやつがこいつ!!!
新富士バーナー社の『RZ-860』

一般のバスバーナーが①ガスのつまみを開け②ボタンを押して着火するのに対して、
こいつは①ワンタッチ着火なのです!
この差が大きい!!!

押すと火が付き、離すと消える。
気持ちがいいくらいシンプル。
長いこと使いたい時は、横にある黒いボタンを押すと火が出続けます。↓

牛とギリギリのやり取りをすることもある削蹄現場では、こんなちょっとしたことがと~っても大きいんです!

ありそうでなかった『RZ-860』、優れ物です!!!!


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。