和牛のオリンピック、第11回全国和牛能力共進会に行って来ました。

こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。
9月7日、宮城県で行われる全国和牛能力共進会に行って来ました。

全国から500頭以上の牛が集まる5年に1度の和牛のオリンピック。
色々な牛がいて色々な牛飼いが全国から集まります。
見てるだけで面白い。
もちろん勉強にもなる。

全共って

こんな感じっす。

5年に一度で第11回なので、もう半世紀以上の歴史がある全共。

ただの美人コンテストではなく【能力共進会】。
和牛の進む方向性を確認していく場でもあるんです。

ここで示される方向性すべてが賛同というわけではありません。
それでもこの全共の意義は大きいと思っている。

今回の第11回全共は東日本大震災の復興を伝える共進会でもありました。
結婚前から何度も足を運んでいた東北。
その中で妻との出会いもあった。

震災からは一度も行く事ができなかった東北の地に来れたことは、僕の中では牛の優劣以上に大きなことでした。

我が家は牛を飼っているため、夫婦で家を空けることはタブーです。
実際子供が生まれてからは10年近く妻と一緒に家を空けることはなかった。
でも、今回の全共はどうしても一緒に行きたかったんだよね。

全共初日のレポートです

ではでは写真とツイッターで全共の初日を見てみましょう。

まずは開会式。

開催期間中最も人が少なかったといわれる初日ですが、この人人人人。。。

報道陣もハンパない。。。

えんじ色の帽子が兵庫県代表。

開会式をそっと抜けて牛のいるブースに入ります。

同じ黒毛和種という牛であっても各県それぞれには特徴があります。
その中でも兵庫県の但馬牛は完全に異質。
見た感じから既に別物で、もう違う品種だと言って良いんじゃないか。
各県の牛を並べて見ていくと、改めてそんな事を感じてしまう。

兵庫県(但馬牛)のつなぎ場

岩手県のつなぎ場

秋田県のつなぎ場

島根県のつなぎ場

広島県のつなぎ場

高知県は褐毛和種での出品

牛も好きだけどこういったお札も好き。

午後からはいよいよ審査の部に入ります。
初日に行われたのは今回から始まった高校生の部。

兵庫県からは地元但馬の但馬農高が出品。
ぱっと見て明らかに目を引く牛でした。

そして気になる結果は以下の通り。
但馬農業高校は惜しくも3位。

黒毛和種の中でも最も小さい但馬牛。
さらに月齢が最も若いという中で、全国3位は大健闘だったと思う。
でもきっと悔しいだろな。
最低でも2番に入ると僕は思ってた。
それだけ目につく牛だったし、それだけ思いを注いできたのが伝わったから。

優勝は岐阜県の飛騨高山農業高校。
僕の見立てとは違ったけれど、牛を見るその姿から本当に牛が大好きなんだなって伝わってきた。
いろんな好きがあるし、いろんな本気がある。
「ただただ牛が好き。」
そんな好きがストレートに響いた高校の部。
見れて良かったなって心から思った。

全共は出会いと発見の場

全共で楽しみにしていたのは審査だけではありませんでした。
5年に一度ということもあり、畜産に関する企業が一堂に集まり行う展示会や、各県のお肉の食べ比べ、そしてそこで会う人たちの濃さも全共の醍醐味です。

写真には収まらなかったけど本当にたくさんの知り合いと会うことができた。

ほんとはもっと見たかったけど、牛も子供も待ってるので初日だけ。

名誉賞は種牛の部が大分県、肉牛の部が宮崎県。
肉牛9区1席の鹿児島県など九州勢の底力や、鳥取県の10年間の取り組みの成果がはっきりと見えた全共だったと思います。

『兵庫県で牛を飼うということはどういうことなのか。』

そして、全共や各種ブランドの肩書きがまったく関係ない牛肉販売のあり方の確認。
自分の中では思うところがたくさんあった。

また5年後、次は鹿児島です。
今度は子供もつれて行きたいな。

最後は宮城全共のマスコット、牛正宗君で締めくくろうと思います。

以上っす。
したっ!!!!!!!!!!

また来るよ、東北。


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田中 一馬
1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。